犯罪・刑事事件の解決事例

広告掲載の契約関係のトラブルに巻き込まれた男性から相談を受けました

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澤田 剛司 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人若井綜合法律事務所新橋オフィス
所在地東京都 港区

この事例の依頼主

30代 男性

相談前の状況

私はインターネットを使った自営業をしています。順調に経営できていますが、もう少し事業を発展させたいと考えてもいました。そして、インターネット上に広告を掲載しようと思っていたのですが、色々とリサーチしたところ広告掲載料が無料の広告会社を見つけました。とはいえ、もちろん永久に無料ということではありません。「無料期間は1カ月で、気に入ったそれ以降は本契約」という内容でした。相手方の広告会社の公式サイトを調べてみましたが、きちんと住所・電話番号・実績なども載っていたので信頼して申し込むことにしました。そして契約したのですが、「契約から25~30日目の段階で電話させていただくので、そのとき必要であれば解約をお申し付けください」と言われました。普通、「解約申請」は契約者側がするものですよね。ですから「変わっているな」とは思ったのですが、「まあちゃんと電話に出れば良いのだろう」と考えて、それ以上は疑問に感じませんでした。気に入れば本契約するつもりでしたが、広告を掲載してからもあまり自サイトのアクセス数や契約数が変わらなかったので、2週間目くらいには解約する事に決めました。「そもそも広告をちゃんと載せない」というような不正はありませんでしたが、思っていたような結果が出ませんでした。そして25日目を迎えたので「ちゃんと電話に出ないと」と少し緊張していたのですが、28日目まで電話はかかってきませんでした。そして、最終日である30日目。朝起きるとスマートフォンの1件の着信履歴があり、その電話をかけてきたのが相手方の会社でした。ですが、かかってきた時間は何と深夜3時でした。「非常識だな」と憤りを覚えましたが、とにかく今日中に解約してもらう必要があると思い電話をかけました。しかし、全く出てくれませんでした。焦って1日で50回以上電話をしたと思いますが、連絡がつきません。メールもしましたが、返信は一切ありません。そして、31日目。今度はすぐに電話が繋がりました。30日目の出来事が嘘だったかのように数コールで出ました。そこで解約を頼んだのですが、「もう無料期間は過ぎているので、解約する前に3年分の広告掲載料をお支払いいただく必要があります」と言われてしまいました。私は「たった1回深夜にかけてきた電話に出ないと、無料解約ができないのか」と言いましたが、「規則は規則ですので」と言われてしまいました。私はさらに「昨日何回も電話をかけたのに、1回も繋がらなかったのはなぜだ。無料期間中の解約をさせないためではないのか?」と言いました。しかし「昨日は担当者が不在でした。申し訳ございません」と返されるだけでした。頭にきて「そもそも無料で解約させるつもりなんてなかったんだな」と怒鳴りました。しかし、そこで「『私共から電話をする』と分かった上で契約なされたのですよね?これ以上無理を言うのでしたら、こちらもそれなりの対応をするしかありませんが」と脅されてしまったので、その場では電話を切るしかありませんでした。開き直って3年間広告を掲載するにしてもあまり効果が出ないような気がします。それに、こんな企業に広告料を支払いたくありません。客観的に見ても「契約者をだまして、お金を巻き上げようとしている」と言って間違いではないですよね?そこで、無料で解約してもらうために弁護士さんに相談させていただきました。よろしくお願いいたします。

解決への流れ

正直なところ弁護士さんにお会いする直前になって、「そうは言っても、『相手方が電話をかけてきて、私が出なかった』ということに変わりはないのだから、解約するのは難しいのでは」とネガティブな事を考えてしまっていました。ですが、実際に弁護士さんに全てをお伝えしたところ「悪質な手口であるというより他ありません。1回電話をかけたという事実を作って、解約を迫りにくい状態にしているのが特に非道です」と言われました。また、「あなたが相手方の電話受付時間内に何回も電話をかけたわけですが、その全てに応答できないというのはあり得ません。悪意があるに決まっています」と言われました。ただ、私は少し不安になって「『無料で解約させるつもりがないのか』と怒鳴りましたし、そもそも何十回も電話をかけたのが迷惑だと思われて、不利になったりはしないのでしょうか?」と質問させていただきました。ですが、「それらは全て解約のために必要な行為だったので、問題はありません」と力強く言ってくださったので安心しました。そして、まずは弁護士さんがその場で相手方に電話をしてくださいました。私のスマートフォンを使ったわけではないので、すぐに繋がりました。そのまま「私の契約・解約」について相手方と交渉してくださったのですが、どうやら途中で電話を切られてしまったようでした。それからは、何度も電話をかけても繋がりませんでした。「電話に出てもらえないのでは、どうにもならないのでは」と思いましたが、内容証明郵便を送ったところ、相手方は無料で解約してくれました。拍子抜けするくらいあっさり解約できたのでむしろ心配になりましたが、あれから1カ月以上経った今でも全く連絡をしてこないので、本当に解約できたのだと思います。ただ、今も相手方のサイトは閉鎖されておらず、これまで通りに広告関係の活動をしているようです。もしかしたら、「他に客がたくさんいるから、面倒な客の場合はあまり粘らず言うことを聞いておけ」という方針でもあるのかもしれませんね。しかし、この先も私のようにトラブルに巻き込まれる人が出るのかと思うとイヤな気分になります。※これらの内容は個人を特定できないよう、相談者の承諾を得て編集し載せております。

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澤田 剛司 弁護士からのコメント

近年、詐欺まがいの商法が横行しています。そのやり口は実に多種多様ですから、「私だけは騙されない」と考えていると足元をすくわれる事になるかもしれません。お気を付けください。(ちなみに、今回のような手法は私としてもほぼ見たことのないパターンでした)私としては「全体的に見れば信頼できるが、少し違和感がある」というレベルなのであれば、もうその相手方は信頼しないことをおすすめします。そして契約してしまってから不穏なものを感じた場合は、すぐに弁護士にご相談ください。状況によっては、相手方が支払いなどをしつこく要求してくるかもしれませんが、しばらくは無視してしまって構いません。また、場合によっては「相手方が悪いとは思うが、説明をきちんと読まなかった(聞かなかった)自分にも少しは責任があるのでは」と感じることもあるかもしれません。ですが、そういったケースでも弁護士にご相談いただければ、最善の結果をもたらすことができます。ただし契約内容によっては、「弁護士を含め、誰にもどうにもできない」という場合もありますので、それだけはご了承ください。実際、私も依頼者様に「それはまったくもって正当な契約です」とお答えするしかないようなケースを数回経験しております。何らかの契約をする前に、契約内容を丁寧にお確かめください。