犯罪・刑事事件の解決事例

身に覚えのない借金に関するご相談を受けました

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澤田 剛司 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人若井綜合法律事務所新橋オフィス
所在地東京都 港区

この事例の依頼主

20代 男性

相談前の状況

僕には1年ほど付き合っていた女性がいます。元々金銭感覚がおかしい人ではありましたが、それを承知の上で交際を始めましたし、最初のうちは上手くいっていました。しかし、だんだんと彼女の暴走についていくことができなくなり、僕のほうから別れ話を切り出しました。すると、その場では納得してくれたのですが、1週間ほど経過した頃に突然彼女から電話がかかってきて「付き合っていた頃のことを振り返ってみたけれど、軽く200万円はあなたに貸している。すぐに返せ」と言われたので驚きました。どう考えても借金などしていないと宥めようとしましたが、「本当は250万円くらい貸している。それが200万円で済むのだからむしろ感謝してほしい」と返されてしまいました。全く話が通じません。ですが、彼女には「自分がついた嘘を真実だと思い込む」ような性質がありましたから、恐らくでたらめを言っているという自覚はないのだと思います。元々彼女の実家はかなりのお金持ちであり、彼女は本当だったら就職しているような年齢でしたが、実家からの仕送りだけで生活していました。冷静に考えてみればとんでもない女性ですが、当時の私はそういった彼女の大胆な雰囲気に惹かれてしまっていました。また、お金持ちであることに間違いはないので、結婚までたどり着けたら僕も楽な生活ができるのではないかという打算もありました。しかし、彼女はだんだんと仕送りだけでは足りなくなってきていたようで、基本的に僕が彼女の食事代を出すことになりました。一度彼女が競馬で70万円ほど勝ったことがあり、それを一括で僕に渡してくれました。何度か連絡が来ましたが、しばらくは「とにかく君に借金はしていない」と返していました。ですが、全く連絡が止まる気配がありません。ただ、先ほども言いましたが「嘘を言っている自覚がないタイプ」ですので、「僕にお金を貸している」という事が、だんだんと彼女の中で確固たる真実になってしまっていたのかもしれません。1日に5回くらい、期間としては2週間くらい連絡し続けてきました。深夜でも早朝でも、彼女が気の向いた時間に電話がかかってくるという状態でした。携帯電話のほうは着信拒否をしていましたが、固定電話についてはどうにもなりませんでした。それに固定電話にまで何か細工をして彼女から連絡がつかないようにしてしまったら、直接家に押し掛けてくるのではないかという不安がありました。法律について詳しいことは分かりませんが、これだけでもストーカー扱いされてもおかしくなかったのではないかと思います。彼女は理論的な話が通じるタイプの人間ではないので、今度は「とにかくお金を借りてはいない。だけど、もしも付き合っているときに嫌な思いをさせていたり、迷惑をかけていたりしたのであれば正式に謝罪する」と言ってみました。彼女はなぜか激昂し、「謝って解決しようとするなんて最低だ。減額や分割返済も考えていたけれど、絶対に一括で200万円を返してもらう」と怒鳴ってきました。それでも何とか落ち着かせようとしましたが「しばらく待って対応しないなら、あなたの親戚、職場、近所に借金のことを言って回る!」と言われました。そして、これはもうどうしようもないと感じ、弁護士を頼ることにしました。「しばらく」と言うのがどれくらいの事か分からず焦っているので、何とか早急に対応していただければと思っています。

解決への流れ

僕も精神的に疲弊していましたが、弁護士さんが親身になってくださいまして助かりました。素人目に見ても各種の処理を迅速に進めて下さったのではないかと感じています。結果的に恐喝未遂で元彼女を告訴することとなりました。そして、逮捕・勾留されましたが、彼女が「もう二度と連絡はしない。本当に申し訳ありませんでした」と言ってくれました。誓約書も作ったので示談となりました。示談金についてもおおよそ相場どおりとなりました。(私が相場を把握しているわけではありませんが、弁護士さんがそうおっしゃっていました)念のため信頼できる親戚数名に確認をしてみましたが、どうやら彼女からの連絡などはなかったそうです。また、事態が収拾する前を含めて全く会社を休むことはありませんでしたが、上司や同僚に変な目で見られることはなかったので、職場に何か言いふらしたという事もないようです。しかし、もっと早いうちに弁護士さんに相談していれば良かったと思います。そうすれば、僕が恐怖を感じる期間も短くて済んでいたと感じますので。今思えば、2週間も我慢していたなんてどうかしています。もし弁護士さんに頼るのがもう少し遅くなっていたら、近所にある事ない事を言いふらさて、最悪の場合は居場所を失っていたかもしれません。今考えても恐ろしい気持ちになります。ただ、現在では平穏な生活が続いているので本当に感謝しております。ありがとうございました。彼女はあのような性格をしていましたから、もしかしたら再び連絡が来るかもしれないと覚悟していましたが、そのような様子はありません。ただ、物事には絶対はないと思っています。万が一今後連絡が来るようなことがあれば、再度同じ弁護士さんに相談させていただくつもりです。考えたくありませんが、そうなってしまった際はよろしくお願いいたします。※これらの内容は個人を特定できないよう、相談者の承諾を得て編集し載せております。

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澤田 剛司 弁護士からのコメント

本件は比較的早い段階で依頼者様が当職に相談してくださったのが功を奏しました。仮に少額であれ相手方に金銭を渡していたり、依頼者様の周囲に間違った風評が広まっていたりしたら大変な事になっていたでしょう。私の弁護士としての対応も変わっていたはずです。ちなみに、依頼者様から「なぜ『恐喝』ではなく、『恐喝未遂』なのでしょうか」というご質問をいただきました。本件は、主に「被害者が実際に金銭を渡したわけではない」ため、未遂扱いとなりました。なにとぞご理解ください。