この事例の依頼主
80代以上
相談前の状況
自転車対車の事故です。被害者は自転車で道路を横断中に走行中の車両と衝突し、搬送先の病院で亡くなりました。相手方保険会社は示談金の提案をしてきましたが、ご遺族はその金額が妥当なのかがわからず当事務所にご相談にみえました。
解決への流れ
相手方保険会社が提案してきた示談金の提案額は、当事務所が適切と考える金額より相当低い金額でした。本人やご遺族が被った精神的苦痛の具体的内容、本人の生前の生活状況などの資料を収集し相手方保険会社と粘り強く交渉を継続しました。結果、当初の提示額から1300万円増加した金額で示談となりました。
本件で争いになったのは、慰謝料、死亡逸失利益、過失割合、でした。中でも特に過失割合については、目撃者がいなかったため、道路の形状や横断経路、衝突地点等、客観的に説明できる内容を細かに主張しました。保険会社も実際に訴訟活動を行っているわけではないため、個別の事情に関して裁判で得られる金額を正確に算定できるわけではありません。その保険会社の基準で大まかに計算して賠償額を提示している部分があります。本件のように、個別的な事情を一つずつ検討・算定し、客観的資料を示しながら交渉を進めることが重要です。