犯罪・刑事事件の解決事例

自分が自由に使える金はなかったのでついキャッシングで借金をして飲食代を捻出してしまいました。そこそこ給与は出てますが自由にはできないので、任意整理を実施【事務所法人案件】

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小澤 和彦 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人後藤東京多摩本川越法律事務所練馬事務所
所在地東京都 練馬区

この事例の依頼主

男性

相談前の状況

〈借金を抱えるに至った経緯〉結婚しており、妻1人子供2人の典型的なサラリーマン家族です。システム系の会社に勤務していたため、自分でいうのもなんですが、そこそこ、給与は高かったです。ですが、給与は、全て妻が管理しており、私はお小遣い&その都度、申告制の形でした。ただ、例えば、飲み会があるから、いくらいくら下さい、と言えば普通にくれました。お恥ずかしい話ですが、この年になるまで、クラブとかキャバクラとかいう場所に行ったこともなく、飲み会と言えば居酒屋で、たまに年配の方と飲みにいったときにスナックにいったことがある程度でした。ところが、ある日、東京から地元に帰ってきた友人に連れられて、地元のクラブに行きました。本当に今まで行ったことのないようなまばゆい世界で、その中でも友人は、店員の男性やついてきた女性達ともかなり親しい感じで、ボトルも入っていました。女性の人たちも、ほとんどがモデルやアイドルになってもおかしくないような人たちばかりで、こんな世界が地元にあったのかとカルチャーショックを受けてしまいました。たまたま、私の隣に座った女性も、色白で目がぱっちりして、話も面白くて、しかも、私にLNEのIDまで聞いてくれました。友人曰く、「お前も、そこそこ稼いでいるんだから、こういう所に来ないと駄目だよ。」と言っており、私もついその気になってしまいました。その女性からは、翌日から、早速、頻繁にLINEが送られてくるようになり、最低でも週1、多いときは週3で通うようになってしまいました。しかも、例の東京帰りの友人も相まって、行くお店の数も段々、増えて行ってしまい、おかげで、かなりどの店でも名前を出せば、通じないことはないようにはなりました。さらには、同伴と言って、彼女たちの出勤前の夕食に付き合ったり、アフターと言って、彼女たちが、店(キャバクラ)が終わった後に一緒にカラオケに行ったりと、正直、完全に生活リズムが滅茶苦茶になりました。そんな生活を続けていたので、当然、妻は、不機嫌どころか怒りだしましたが、その東京帰りの友人が、地元の取引先がベンチャー企業で飲み会や付き合いが大変だとか、いろいろ説明してくれて、その点は信じてくれましたが、さすがに、この飲み代を借金で賄っていることはとても言い出せるような状況ではありませんでした。こんなことをしておりましたので、当然、金がなくなります。1週間で10万程度の金を使っておりましたので、小遣いで足りるレベルではありませんでしたし、逆に、こんなに頻繁に飲み歩けたのも、相手の会社さんの接待だということで言いわけをしておりましたので、その飲み代をくださいというわけにもいきませんでした。最初はキャッシングから始まり、次に消費者金融、そしてカードローンと、それこそ借りられるところからは全部、借りるみたいな感じになってしまいました。それでも、どこかでなんとかなるだろうと思っておりました。というのも、私は、前に勤めていた大手IT企業で早期退職に応じたために、900万円の退職金をもっていたからです。もちろん、それも妻の管理下にはありましたが、最悪、それが引き当てになると考えました。

解決への流れ

借金の返済が滞り始め、督促状が来ました。当初は、「あれっ?カードの支払って払ったはずなのにおかしいな。」「会社の経費立替分の清算が遅れている。」みたいな話をしておりましたが、いい加減やばいと思って、ネットで調べて、こちらの弁護士事務所に連絡をいれました。実は、東京にしか事務所がないけど、「全国対応」してくれるというところに、連絡をしたのですが、「一度だけ、東京にいらっしゃることできませんか?有給かなんか使って。」とか、「出張相談もあるにはあるけど、費用が高くつくので、できればいらしてください。一回で済みます。」とか、なんとか東京に来させようとするので、話にならないと思いやめました。それで、こちらの事務所に電話したところ、なるべく早くの相談を希望と言ったら、たまたま、その日の夜に弁護士の人が空いているということなので、たしか、夜の7時ぐらいだと思いましたが、相談予約をとれました。「とりあへず、持ち物も何もいりません。」「まずは、ご自身で借金の内容とご自身の状況を伝えていただければ大丈夫です。」とのことでしたが、普段からカバンに持ち歩いている(隠している)督促状はたくさんあったのでそれらをガサっと渡して、経緯を説明しました。当初は、キャバクラで飲み歩いたなどというと、怒られるかと思って、「会社の接待費を会社が経費として認めてくれないので自腹で出していたため。」と言っておりましたが、「そんな会社の接待で600万円も使わせるところあるの?」と言われてしまい、結局、本当のことを話すことになりました。ざっくばらんではありますが、的確に詰められてしまい、やはり、プロというかその道の専門家には誤魔化しは効かないなあと感じました。怒られたり、「怪しからん!」と説教されるようなことは一切ありませんでした。「多分、よその事務所に行っても、まずは同じことを言われると思うんですけど、奥さんに話をして、退職金で清算するのが普通の方法ですよね?」「まあ、ただ、そんなことは分かっているでしょうし、それが出来ないから、わざわざ弁護士のところにきているんですよね?」「それでどうするかと言うと、『任意整理』って言って、これはいわゆるリスケなんですが、なるべく分割払いの返済期間を長くとった個別の債権者との和解をするしかないんですよね。」「すいません。私の給与はすべて妻が管理しているので、月に10万とか7万とかの余剰がひねり出せる気がしません。」「そういうことですか。だけど、借り入れが最近なので過払いになっているという事もなく、元本を任意整理で減らすというのはなかなか難しいんですよ。」「任意整理とかやってしまうと、もう、お金は借入できないんですよね?」「まともに金融機関からは借りられませんし、それにまた借りちゃうと借金が膨れるだけですので、意味ないですよ。借りた金で返すなんて馬鹿な考えはやめた方がいいですよ。」「要するに、月々のお小遣いというか、自由につかえるお金が少ないことが原因だとは思いますが、今までも、例えば、職場の歓送迎会とかは、きちんとお金は頂けたわけなんですよね?」「だったら、そこは、ランチをしたつもり、飲み会にでたつもり、で少しずつ積み上げていくしかないんじゃないでしょうか?」「そして、どこかのタイミングで、きちんと話せるときが来るかもしれないですし。」等々のやりとりがありました。

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小澤 和彦 弁護士からのコメント

自己破産ないし個人再生は借金があれば誰でも利用可能な手続きであると勘違いしている方がいらっしゃいますが、そうではありません。例えば、破産手続を開始するには、「支払不能」であることが必要です。ただ、この支払い不能も、「貯金はあるけど、奥さんが管理しているので支払い不能だ!」と言っても聞いてはもらえません。支払い不能とは、借金の返済を一般的かつ継続的に行えない状態です。例えば、毎月の支払が20万円で、給与手取りが18万円だったら不能です。なお、個人の破産の場合は、この支払不能が破産手続の要件ですが、法人の場合には少し異なります。そういうことで、今回のケースでは、自己破産だとか、個人再生だとか、その手の裁判所を使った法的な手続きは使えないのです。今回のケースは、債務超過ならぬ資産超過と言って、借金が600万ですが、他方で資産が退職金の分だけでも900万円あるので、裁判所とか他の債権者から見ると、『払えるんだから払ってください』と言われてしまうわけです。それでどうするかと言うと、『任意整理』というリスケをするしかないわけです。交渉により、なるべく分割払いの返済期間を長くしてもらう内容の債権者との和解をするわけです。仮に、5年間の分割払いにすると、600万円の60回払いで、1カ月10万円になります。もし、7年間まで分割払いが認められるとすると、1カ月7万ちょっとになります。7年は債権者によっては厳しいです。NTT等は7年は受け入れないです。任意整理は、利息がつかないので債権者としてもあまりに長期だと受け入れがたいのです。結局は、債権者に7年をなんとしても認めないという業者はおらず、なんと頑張ってて、7年間で、月約7万円で各債権者との任意整理の和解ができました。支払いについては現在、継続中です。支払いはどうしているかというと、会社にお願いして、毎月の返済分だけ、別の口座に振り込んでもらっているそうです。もちろん、その分だけ給与が減ってしまうと不審に思われてしまうので、月30時間ほど残業を増やしたとのことです。任意整理をしているほかの方はどうしているのかを聞かれたことがあり、「皆さん、親から借りるとか、本業が終わった後にバイトしたりしている」とかお話ししました。一瞬、この方もバイトをしようかと思ったらしいのですが、よく考えると、そんなら会社で頑張って残業すればいいやという、当たり前のことに気が付き、残業を増やした分だけ別口座に振り込んでもらうようにしたのです。会社には、信じてもらえたかどうかは分からないのですが、最近、カードの引き落としが両方の口座でされるようになってしまい、お金を移動するのをどうしても忘れるときがあるので、お願いできないかと頼んだところ、了承してもらえたそうです(参考になります)。しかも、残業が不自然にならないように率先して仕事を受けるようにしたら、会社からの受けがだいぶ良くなったという副次的効果もあったとか。体は疲れるでしょうが、よく考えたら、これまでは早々に仕事を切り上げて飲み歩いていたのですから、よほど時間は効率化されております。まだまだ気は抜けませんが、コツコツ頑張って借金を完済して、完済してもその勢いを忘れずに、貯金し続けられるようになってほしいものです。https://債務整理新潟.com/