犯罪・刑事事件の解決事例
#遺産分割

被相続人父と母2人の遺産について,兄弟2人が遺産分割調停をした事例

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河合 早苗 弁護士が解決
所属事務所河合法律事務所
所在地東京都 文京区

この事例の依頼主

50代 男性

相談前の状況

兄からのご相談です。不動産がA,B,Cと3物件あり,どれも父と母,父と兄弟の共有物件ばかりで,相談者はAに暮らしていて,Aの単独取得を希望され,Bは弟に取得してもらい,Cは共有取得を希望されていました。被相続人父と母の2件の遺産分割調停事件を起こすことになりました。法律的には遺産分割と,共有物分割が複雑に入り混じった事件でした。

解決への流れ

遺産分割調停の結果,Aを相談者がB,Cを弟が単独取得することになり,遺産分割の代償金と,それぞれの共有持ち分交換の清算金として,弟から相談者へ現金を支払うことで決着しました。

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河合 早苗 弁護士からのコメント

調停を申し立ててから半年,調停期日4回で解決を見たのは,不動産評価の問題で,早期に当事者間で合意が出来た(土地については固定資産税評価額を0.7で割り戻した額)からだと思います。遺産分割調停における不動産の評価は,時価が原則で,双方の合意で,路線価であるとか,不動産,業者による簡易査定を双方持ち寄り中間で決める等方法が用いられますが,合意が出来ないと,裁判所の選任した不動産鑑定士による鑑定(鑑定費用の予納)が必要となってくるからです。