この事例の依頼主
男性
相談前の状況
いわゆる痴漢で、逮捕段階で接見にうかがいました。接見で詳しく事情を聞き、・自分のやったことを反省し、被害者に対してはきちんと謝罪して示談を希望・仕事もあるので、早期釈放希望という方針、ご希望でした。
解決への流れ
1 早期の釈放に向けて初回接見時に詳しく事情をお聞きし、大急ぎで(本人承諾のもと)ご家族とも連絡をとり、罪を認めており、職も家もある中で逃亡しないし、被害者の連絡先もわからない中接触はありえない、といった理由を述べ、勾留すべきでない旨の意見書を提出するなど、早期の釈放に向けて活動しました。結局勾留されず、逮捕のみで釈放され、在宅での捜査となりました。2 被害者との示談について急いで、検察官を通じて謝罪や損害賠償を行いたい旨連絡しました。被害者との協議の中、・損害賠償額・そのほか、電車内の事件なので「今後〜線は一切使わない」など、できる限り被害者側としても安心できる内容の和解条項を話し合い、被害者にも納得していただいて示談が成立しました。3 不起訴処分示談の成立もあり、最終的に不起訴(正式な刑事裁判や、罰金にならない)となりました。
逮捕直後から関与でき、ご家族の協力もあって勾留が阻止できたのは非常によかったです。勾留されると延長含めて10〜20日捕まった状態になるので、仕事への影響が計り知れないためです。また、示談については、被害者側の希望や、不安に思っていることなど意見をしっかり聞いた上で、単に慰謝料額のみでなく、できるだけ被害者の不安が減るような示談内容を模索し、納得して示談に応じてもらえてよかったと思います。