この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
ご依頼者は、創業25年の中小企業の2代目経営者です。会社の売上はさほど減少していませんでしたが、利益率の悪化により運転資金にも事欠くようになり、廃業の危機も感じるようになっていました。
解決への流れ
財務状況及び経営状況を調査したところ、会社には利益が上がっている採算部門と、上がっていない不採算部門とがあることが判明しました。不採算部門の健全化を図ることが困難であること、採算部門の今後の展開可能性が見込めることから、不採算部門を譲渡することとしました。不採算部門の譲渡の結果、債務の圧縮により返済が楽になり、採算部門の成長により事業の継続ができました。
利益率の悪化は不採算部門が原因でしたが、不採算部門は創業以来会社の中心となっている部門でしたので、2代目であるご依頼者は自分の代で辞めるわけにはいかないとの気持ちで不採算部門に資金を投入していたようです。この点をご依頼者と十分話し合い、方向性を確認した結果、事業譲渡が実現しました。