日弁連総会、ついにオンライン配信へ 「法クラ」が執行部動かす
日弁連が12月8日に開催する臨時総会で、会員弁護士個人に向けたオンライン中継が初めて実現する。これまでも各単位会が指定した場所での中継はあったが、移動が必要なこともあり利用率が低かったという。
働きかけを続けてきた「日弁連WEB総会実現提言の会」の太田伸二弁護士(仙台弁護士会)は、「今回は議決権の行使までは実現しなかったが、一定の成果を得られた」と評価する。
日弁連が12月8日に開催する臨時総会で、会員弁護士個人に向けたオンライン中継が初めて実現する。これまでも各単位会が指定した場所での中継はあったが、移動が必要なこともあり利用率が低かったという。
働きかけを続けてきた「日弁連WEB総会実現提言の会」の太田伸二弁護士(仙台弁護士会)は、「今回は議決権の行使までは実現しなかったが、一定の成果を得られた」と評価する。
SNSの不適切な投稿などをめぐり訴追されていた仙台高裁の岡口基一裁判官(職務停止中)の弾劾裁判の第2回公判が11月30日、参議院第二別館内の弾劾裁判所(裁判長:松山政司議員=参・自民=)であり、冒頭陳述と証拠調べが実施された。
次回期日は2023年2月8日に開かれ、証拠の採否を決定する予定。また、証人尋問がおこなわれる可能性もあるという。
岡口判事は、ツイッターなどに殺人事件の遺族の感情を傷つけたり、飼い犬の所有権をめぐる訴訟の当事者の社会的評価を不当におとしめたりする投稿をしたなどとして、2021年6月16日に罷免訴追された。
裁判官訴追委員会(委員長:新藤義孝議員=衆・自民=)は、岡口判事のツイートなど13個の行為を問題視しているが、このうち4つについては訴追期間の3年(裁判官弾劾法12条)を過ぎている。
この点について訴追委は、13個すべてを一体のものと主張。岡口判事が裁判所から厳重注意されてからも、抗議する遺族に「洗脳されている」などと関連投稿を繰り返していたとも指摘した。そのうえで、「国民の裁判の公正に対する信頼を損なう懸念がある」などと述べた。
これに対し、岡口判事の弁護団は公判後の記者会見で、「訴追期間の意味がなくなる。行為ではなく、人格を裁判の対象にしており問題が大きい」などと批判した。
また、「投稿自体が不適切だったことはすでに認めている。ただ、業務外の行為であり、法曹資格を失わせるまでの事例なのか。過去に弾劾されたのは刑事事件や職務に関する不正などで、質的にあまりに違う」とも述べた。
記者会見する弁護団(参議院議員会館)
法廷で録音したために大阪地裁から制裁裁判で過料3万円の決定をされたことを不服として、中道一政弁護士が6月2日、大阪高裁に抗告申し立てをした。岩﨑邦生裁判官の対応は判例違反だなどと訴えている。